岡山市肩こり専門たいな整体院の中道です。
今回は肩こりにも影響を及ぼす『自律神経』の働きやケアについて解説して行きます。
自律神経とは?
自律神経は、体内の機能や活動を制御する神経系の一部です。
名前の通り、自律的に働き、私たちの意識や意志に左右されずに自動的に体の調節を行います。
自律神経は、主に以下の2つの部分から構成されています。
交感神経
交感神経はストレスや緊急時に活発化し、心拍数の増加、血圧の上昇、血糖値の上昇など、体を高い活動レベルに調整します。また、エネルギーの消費を促進し、筋肉の収縮を促進します。
動物が危険を察したときにとっさに逃げる、身をかわすなどの習性に基づいており、交感神経は約0.2秒で瞬間的にONの状態になることができます。
副交感神経
副交感神経はリラックスした状態や休息中に活発化し、心拍数の減少、血圧の低下、消化活動の促進など、体をリラックスさせて回復させる働きをします。また、エネルギーの保存や修復、免疫システムの強化にも関与します。
交感神経とは反して副交感神経はONの状態になるまでに約5分ほどの時間を要します。
このように交感神経と副交感神経はバランスを保つために相互に作用し合っています。これらの神経系の調節のバランスが崩れると、体調不良や健康問題が生じる可能性があります。例えば、慢性的なストレスや過度な緊張は、交感神経の活動を優位にし、副交感神経の働きを抑制することがあります。
自律神経が乱れる時はこんな時
自律神経は、様々な要因によって乱れることがあります。以下にいくつかの一般的な場面を挙げます。
ストレスや不安
慢性的なストレスや強い不安は、交感神経の活動を増加させる傾向があります。
これによって、心拍数の上昇、血圧の上昇、消化不良、睡眠障害などの症状が現れることがあります。
睡眠不足
十分な睡眠を取らないことは、自律神経のバランスを乱す要因となります。
睡眠不足は交感神経の活動を増加させ、副交感神経の働きを抑制することがあります。
過度な運動や過労
過度な運動や過労は、交感神経の活動を増加させる傾向があります。
過剰な身体の負荷や疲労は、自律神経のバランスを崩すことがあります。
栄養不良や食生活の乱れ
栄養不良や食生活の乱れは、自律神経の正常な機能を妨げる可能性があります。
特に食事の欠如や栄養バランスの偏りは、交感神経と副交感神経のバランスを乱す可能性があります。
環境の変化や刺激
環境の変化や刺激も自律神経の乱れに影響を与えることがあります。
例えば、強い音や明るい光、気温の変化などは、交感神経や副交感神経の反応を引き起こすことがあります。
加齢
自律神経は老化すると言われています。10代をピークに右肩下がりとなり、40代で約半分、60代で約1/4となります。
セルフケアで自律神経を整える
自律神経の乱れに対してセルフケアを行うことで、バランスを取り戻すことができます。
以下に、自律神経の乱れに対するセルフケアの方法をいくつか紹介します。
ストレス管理
ストレスを管理することは自律神経のバランスを整えるために重要です。
リラクゼーション法や瞑想、深呼吸、ヨガなどのストレス軽減法を取り入れましょう。
定期的なストレッチや運動もストレスを軽減する助けとなります。
心地よい環境の作成
心地よい環境を整えることでリラックスし、自律神経のバランスを整えることができます。
静かな場所での休息やリラックスできる音楽の聴取、アロマセラピーなどを試してみましょう。
規則正しい睡眠
十分な睡眠を確保することは、自律神経のバランスを整えるために重要です。
寝る前にリラックスする習慣を作り、睡眠環境を整えましょう。
規則正しい睡眠スケジュールを作ることも大切です。
バランスの取れた食事
栄養バランスの良い食事を摂ることは、自律神経の健康に重要です。
ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物、健康的な脂肪、良質なタンパク質を摂取しましょう。
また、カフェインやアルコールの摂取は適度に抑えるようにしましょう。
適度な運動
適度な運動は自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。
有酸素運動やストレングストレーニングなどの運動を取り入れることで、ストレスを軽減し、自律神経の調整機能を活性化させることができます。
まとめ
今回は自律神経の役割や乱れ、セルフケアなどについて解説しました。
自律神経の乱れはご自身ではなかなか気がつきにくいものです。生活習慣をあらためて見直してみて、実践できるものから行ってみてください。少しずつ身体の変化にお気づきになるかもしれません。