筋膜って何?役割やケア方法を解説!

岡山市 肩こり専門たいな整体院の中道です。

今回は最近耳にすることの多い「筋膜」についてお伝えします。

筋膜とは「肉を包み込んでいる」のことです。筋膜は特別な線維で、緻密に全身に編み込まれています。筋膜という文字を見ると、筋肉にしかないように感じますが、実は全身をカバーするものなんです。
加えて、姿勢を保つ役割筋肉をちゃんと働きやすくする役割などもあるため、「第2の骨格」とも言われています。
筋膜がちゃんと働かないと、姿勢が悪くなり、正しく筋力を使えなくなってしまうのです。
さらに、筋膜には痛みを感じる神経が筋肉の約10倍も多く含まれており、筋膜同士の滑走性の低下が肩こりや腰痛などの様々な症状を引き起こす原因になるとも言われています。

筋膜の不調でどのような症状が出てくる?

筋膜の不調でさまざまな症状を引き起こします。

肩こり・腰痛

筋膜が分厚くなり、滑りが悪くなると、慢性的な痛みが生じます。

慢性的な肩こりや腰痛の始まりの多くは、筋膜にストレスのかかる不自然な姿勢を続けることが要因の一つになります。

不良姿勢

筋膜が変形して硬くなると、正しい姿勢を取ることが難しくなります。

筋膜はスケートウェアのように全身を覆っており、不良姿勢を固定化する原因となります。正しい姿勢を心がけたとしても、筋膜が突っ張って保持することが難しくなります。

冷え・むくみ

血管が圧迫され、血流が悪化します。その結果身体が冷えたりむくんだりします。

身体の「熱」は血流によって運ばれます。血管の周囲の筋膜に不調が生じると血管を圧迫し、冷えが生じ、血液循環も少なくなることからむくみの原因にもなります。

自律神経失調

筋膜からの信号入力ミスでリラックスできない状態が続きます。

身体のさまざまな調整を行っている自律神経には「活動モードの交感神経」と「休息モードの副交感神経」の2つからなります。筋膜と交感神経には密接な関係があり、筋膜の不調が起きると、誤って交感神経が常に興奮している状態が続きます。

スポーツ障害

運動の後のケアが大切です。オーバーユース症候群の予防を心がけましょう。

同じような場所に何度も負担が集中し続けると、筋膜や周辺の筋肉に炎症が生じて痛みを生じます。いわゆるオーバーユース症候群と言われるものです。運動量の調整や運動後の筋膜ケアが大切です。

どうしたら筋膜が悪くなる?

筋膜には膜の粘り気を調整する「粘弾性」とゴムのように伸び縮みする「弾力性」という2つの特性があります。筋膜がある条件におちいると、その粘弾性と弾力性が低下して筋膜に障害が出てきます。一般的な要因として以下のようなものがあります。

過度の使用または過負荷

反復的な動作や長時間の同じ姿勢で筋肉を使用することは、筋膜に負担をかける可能性があります。

例えば、スポーツでの過度の練習や、重い物の持ち上げ・運搬などが挙げられます。

怪我や外傷

急な動作や外部からの衝撃によって、筋膜に損傷が生じることがあります。

筋膜の断裂や炎症が起こることがあります。

炎症や病気

炎症性の疾患や自己免疫疾患、感染症などが原因で筋膜に炎症が起こることがあります。

例えば、筋膜炎や筋膜症候群があります。

加齢

年齢とともに筋膜の柔軟性や弾力性が低下することがあります。

これにより、筋膜の緊張や損傷のリスクが高まる可能性があります。

姿勢の問題

不適切な姿勢や姿勢の乱れが、筋膜に負担をかけることがあります。

例えば、前かがみの姿勢やデスクワークなどが原因となることがあります。

慢性的なストレス

長期間にわたるストレスは、筋肉と筋膜の緊張を引き起こすことがあります。

これにより、筋膜の状態が悪化する可能性があります。

筋膜がどう悪くなる?

筋膜の不良変化は、病理学的には様々な形態や状態で現れることがあります。以下に代表的な筋膜の不良変化のいくつかを示します。

筋膜炎(Myositis)

筋膜の炎症が起こる状態であり、一般的には感染症や自己免疫疾患によって引き起こされます。

炎症によって筋膜が腫れたり赤くなったりすることがあります。

筋膜壊死(Myonecrosis)

筋膜の組織が壊死(細胞死)する状態であり、通常は深部組織の重篤な感染症や壊死性筋膜炎(Necrotizing Fasciitis)によって引き起こされます。

壊死した筋膜は腐敗し、化膿や重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

線維化(Fibrosis)

長期間の炎症や組織の損傷によって、筋膜が線維組織で置き換わる状態です。

線維化した筋膜は硬くなり、柔軟性が低下します。

筋膜癒着(Adhesion)

筋膜や周囲の組織が異常に癒着する状態であり、手術や外傷後に起こることがあります。

筋膜癒着によって、筋膜の可動域や機能が制限されることがあります。

筋膜肥厚(Hypertrophy)

筋膜の組織が異常に厚くなる状態です。

これは、長期間の負荷や過度の筋肉の使用によって引き起こされることがあります。

筋膜のチェック評価

筋膜のねじれを確認するためには、以下の方法が一般的に使われます。

可動域の評価

特定の動作や姿勢を行った際に、制限や違和感を感じる範囲があるかを確認します。

筋膜のねじれによって、関節や筋肉の可動域が制限されることがあります。

パルペーション(触診)

専門家による触診によって、筋膜の異常な硬さ、張り、凹凸、痛みの有無などを評価します。

筋膜がねじれている場合、触診によってその異常を感じることができるかもしれません。

姿勢の観察

姿勢の異常や歪みを観察します。筋膜のねじれによって、体のバランスや姿勢が崩れることがあります。

動作分析

特定の動作や運動を行った際に、筋膜のねじれによって生じる痛みや制限を評価します。

動作分析を通じて、筋膜の問題を特定することができるかもしれません。

筋膜のケアはどうすれば良い?

筋膜のケアは、筋膜の柔軟性や弾力性を維持し、健康な状態を促すために重要です。以下に、筋膜のケア方法のいくつかを紹介します。

ストレッチと筋膜リリース

筋膜を柔軟に保つためには、定期的なストレッチと筋膜リリースが有効です。

フォームローラーやテニスボールを使って筋膜を刺激し、筋膜の緊張を解放することができます。

適切な姿勢の保持

正しい姿勢を保つことは、筋膜に負担をかけずに正常な機能を維持するために重要です。

デスクワークや長時間の座り仕事をする場合は、適切な椅子やデスクの高さ、姿勢を意識することが大切です。

適度な運動

筋肉を強化し、筋膜の柔軟性を向上させるために、適度な運動を行いましょう。

ストレングストレーニング、柔軟性のあるエクササイズ、ヨガ、ピラティスなどが有効です。

ただし、無理な運動や過度な負荷は筋膜に逆効果な影響を与えることがあるので注意が必要です。

緊張を緩和する方法

長期間のストレスや緊張は筋膜に悪影響を与えることがあります。リラクゼーション法やストレス管理技術(深呼吸、瞑想、ヨガなど)を活用して、心と体の緊張を緩和することが重要です。

適切な栄養と水分摂取

筋膜の健康には、適切な栄養と水分摂取も重要です。

バランスの取れた食事を心掛け、十分な水分を摂取しましょう。

適度な睡眠

筋膜の回復には、適度な休息と十分な睡眠が欠かせません。

個人に合った適切な睡眠時間を確保しましょう。通常は7〜9時間の睡眠が推奨されています。

快適な寝具を使用することで、より良質な睡眠を得ることができます。適切なマットレスや枕を選び、体の姿勢をサポートすることが重要です。

静かで暗い環境、適温の寝室を作りましょう。これにより、よりリラックスした状態で眠ることができます。

まとめ

今回は筋膜の役割、筋膜が悪くなる原因、筋膜がどのような状態に変化するのか、筋膜のチェック方法、筋膜のケアを中心にお伝えしました。

これらの方法は、専門家によって行われる場合があります。もし筋膜のねじれを疑っている場合は、整形外科医や理学療法士、または筋膜に特化した専門家に相談し、適切な検査や診断を受けることをおすすめします。

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