岡山市肩こり専門たいな整体院の中道です。
今回は肩を動かす際に重要な役割を持つ『肩甲骨』の動きについて解説して行きます。
バンザイする時には身体のどこまで動く?
みなさん、バンザイをする時に身体はどこまで動いてると思いますか?
実は『肩関節(正式には肩甲上腕関節:上腕骨と肩甲骨の関節)』だけではしっかりとバンザイはできません。
肩関節が動くための土台となる『肩甲骨』の動きが非常に重要になります。
バンザイを行う時には肩関節以外にも肩甲骨が関与している肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨の関節)、胸鎖関節(胸骨と鎖骨の関節)、肩甲胸郭関節(肩甲骨と肋骨)がしっかりと動いている必要があります。
肩関節がしっかり動くためには①肩甲上腕関節、②肩鎖関節、③胸鎖関節、④肩甲胸郭関節、⑤第2肩関節(今回は割愛します)の5つの関節が機能的に動く必要があります。これらは『肩関節複合体』と言われ、肩関節の動きを見るためのチェックポイントとされています。
肩関節と肩甲骨の関係
肩関節は人体の中でもっとも自由に動かせる関節ですが、その反面よく動くことで痛みやすい関節でもあります。
肩関節の負担を少なくする役割も兼ねており、肩関節と肩甲骨は2対1の割合で共同して動きます。これを肩甲上腕リズムといいます。
肩関節は肩関節複合体といわれる複数の関節で動きを出していますが、その中でも肩甲上腕リズムに大きく関わるのが肩甲胸郭関節です。肩甲胸郭関節がしっかりと動くことで肩関節の負担が少なく、大きな動きが出ることになります。
肩甲胸郭関節がよく動くためには
肩甲胸郭関節は肩甲骨と肋骨で作られている関節ですが、他の関節とは少し違った構造となっています。一般的にいわれる関節には骨と骨を繋ぐ膜や軟骨で繋がっています。しかし、今回の肩甲胸郭関節にはこれらの膜や軟骨などの関節を構成する組織がなく、肩甲骨と肋骨はほぼ筋肉で支えられています。
では肩甲骨にはどれだけの筋肉がついているのでしょうか。肩甲骨を支えている筋肉は約15種類あります。それらの筋肉がお互いに肩甲骨の動きをコントロールしています。
肩甲骨を上げる筋肉と下げる筋肉、内側に動かす筋肉と外側に動かす筋肉、内回りに動かす筋肉と外回りに動かす筋肉など均等に筋肉のバランスが整う必要があります。そして始めてスムーズに肩甲骨が動きだします。
また、筋肉の伸び縮みが十分でないと、力を十分に発揮することができなくなります。そのため、筋肉の柔軟性があることも肩甲胸郭関節がよく動きために必要なこととなります。